薬物依存症は病気

仙台ダルクの代表である飯室勉さんも薬物依存に苦しんだ方ということです。
ダルクスタッフは、みなさん薬物依存症の方で運営されています。

 

私たちが来た時に応対してくださった方もまた、薬物依存症の回復途中の方ということです。
あのおだやかな面立ちにはそんな様子はみじんも感じられませんでした。

 

薬物依存の実態とはなんなのか・・・・・・
こんなに普通の人が薬物を使うきっかけとなった理由ってなんだろう?

 

まず、育った環境ですが、前項でも述べているように、主人は毎晩晩酌をします。そして、子供は父親の酔っぱらっている姿をほぼ毎日見ています。
母親(私)は、そんな父親に従順で、父親の言われたとおりの行動をとります。

 

うちの場合は、主人がわがままで自分の考え通りに物事が運ばないと機嫌が悪くなります。時にはエスカレートして暴力をふるうこともありました。
そんな夫の顔色をうかがいながら、ビクビクした生活を送っていました。
息子はそんな家庭環境からか、中学入学のあたりから非常に無口になりました。

 

飯室さんのお話では、人間は生まれてから幼少期の間に人間として生きていくうえで大切な精神的な基盤が作られます。
その基盤は、家庭環境により生成されない場合もあるということです。
その生成されない部分が心の奥でぽっかりと空いたまま大人になると、体は大人でも精神年齢は幼少期の頃のまま取り残されてしまい、普通ならばすんなりとできることができない大人になります。

 

たとえば、正常に育った人は麻薬はいけないものだから絶対に手を出さない!と決め、周りから勧められても断る自制心が備わっていますが、ポッカリと心に穴が開いた状態の人間は、麻薬はいけないことだとわかっていても、勧められれば断れない、好奇心が先に立ってしまい自制心が欠如しているので、使ってしまう。

 

この心の穴こそが依存症(薬物・アルコール・ギャンブルなど)になる要因で、心の病気だということです。

 

依存症の病気には治せる薬がありません。
だから一生治らない!!
でも、やらないようにすることはできるのです。

 

ここに飯室勉さんの著書である「放蕩息子」を紹介させていただきます。

仙台ダルクの施設長、飯室勉さんが、自らの生い立ちから薬物依存で生きることも死ぬことも出来なかった日々、回復過程を赤裸々に綴った自叙伝です。

放蕩息子 〜ある薬物依存者の記憶〜

放蕩息子 〜ある薬物依存者の記憶〜

 

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